海外でのCO2削減&バイオ燃料創成プロジェクト

G-Bioグループでは、アフリカでの植林事業によるCO2の削減とバイオマス燃料の製造事業を推進しています。カーボンニュートラルだけでなく、過去に排出されたCO2の削減=ビヨンド・ゼロを可能にするプロジェクトです。

■プロジェクトのビジョン

弊社事業グループで確立済みの農業・植林技術を駆使してビヨンド・ゼロを実現します

  1. 先進的で持続可能な土地管理(Advanced Sustainable Land Management: ASLM)により 持続的な土地生産能力の向上・維持・管理、生計維持、環境保全を実現しながら再生可能エネルギーを生産することで、ビヨンド・ゼロを達成します。
  2. “SDGsの17の目標”すべてに具体的な解決策を提供します。
  3. 食料とエネルギーの安全保障を通じて国家安全保障にも貢献します。

環境改善型のバイオマス燃料を活用することで、再生可能エネルギーの主力電源化に対する課題を解決します

  1. “強靱かつ持続可能な分散型電源”の開発を行います。
  2. 需給バランスを維持するための調整電源の開発を行います。
  3. アフリカにおけるバイオマス資源を用いた地方電化率の向上、産業用電源の確保と電力の安定供給を実現します。

■プロジェクト概要

アフリカでの植林によるCO2排出量の削減とバイオマス燃料・資源の確保

アフリカ東部・南部地域の荒廃地に植林しバイオマス燃料等の製造事業を行います。

半砂漠化している荒地*に植林します

  • 植林する樹は、亜熱帯から熱帯地方にかけて自生するマメ科の常緑樹です。
  • 非食用植物を非耕作地に植林するため、既存の農業や食料と競合しません。
  • 森林伐採の必要が無い土地に植林することで、CO2削減となるアプローチをしています。
  • 荒地に植林することで砂漠化の進行を防止し、サステイナブルな自然環境を創出します。

* 荒地は耕作放棄地や壊滅的植物病害発生地域であり、GHG削減量が最大化できる土壌条件や気候条件、ロジスティクス条件等を考慮して厳選しています。

バイオマス燃料を製造します

  • 果実の鞘を原料として木質系燃料を製造します。
  • 種子からは植物油燃料などを製造します。

生産〜物流〜消費までのGHG排出量ゼロ以下を実現します

  • 農業機械や燃料輸送などで使用する燃料は、可能な限り植物油燃料を使用します。
  • 搾油工場で使う電気や熱は、鞘や剪定材の固体木質バイオマスで生産します。

■植林する樹の特徴

植樹するのは、亜熱帯から熱帯地方にかけて自生するマメ科の常緑樹です。

  • 窒素固定:多くのマメ科植物と同様、根粒菌と共生することで、荒地でも空気中の窒素を窒素栄養源として成長します。
  • 耐性:旱魃(かんばつ)、湛水、塩害などの一般の植物が生息できない過酷な気候条件や土壌条 件に強い特徴を持っています。
  • 生存可能な条件:樹齢三ヵ月以降は、0度から50度までの気温に耐えることを試験栽培で確認済 みです。また、栽培可能な年間降雨量の幅が、500~2500mmと広い特徴も有しています。
  • 長寿命:寿命は100年以上です。野生種では樹齢300年の樹も確認されています。生産性の高い 種子生産寿命は40~60年程度です。
  • 栽培は少コスト:乾燥地帯に強いマメ科植物であるため、灌漑や高価な肥料の必要性を最小限に 抑えることができます。また、病害虫にも強いためメンテナンスが少なくて済みます。

■バイオマス燃料としての特徴

1. バイオマス燃料(植物油燃料ならびに木質バイオマス燃料)に適した植物です

  • 植物油の生産能力(単位面積当たりの収量)が、油脂植物の中では最大です。
  • 機械による剪定や収穫が可能であり、大規模農業でも健全な労働環境を維持できます。
  • 防虫剤としても使われるフィトンチッド(phytoncid)と、食味のよくないポリフェノール類を多く含むことから、非食用植物油に相当します
  • 大量の廃棄物を排出するエステル交換処理を行わずに、植物油比率100%のSVO(ストレート・ベジタブル・オイル)植物油燃料として利用できます。
  • 植物油燃料は常温液体で、ディーゼル発電設備・ボイラー設備・船舶等で使用している重油系燃料の代替燃料になります。〔日本の消防法では、指定可燃物に分類されます〕
  • 豆果の鞘は木質バイオマス燃料やバイオプラスチック原料、パルプ原料などバイオマス資源として活用できます。
  • 油の搾り粕はバイオプラスチックや、家畜飼料の原料などに加工することが可能です。また、海外では有機栽培のぼかし肥料や、土壌改良剤としても利用されています。

2. 非食料競合・GHG削減・環境改善など

非食用植物を非耕作地に植林するため、既存の農業や食料と競合しません。

半砂漠化している樹木の生えていない荒廃地などで新たに栽培することでCO2を吸収し、ビヨンド・ゼロとなるアプローチをしています。

植物油は、石油系燃料のように様々な公害の原因となるSOxをほとんど排出しません。植物油に燃料転換するだけで大幅なSOxの減少につながります。

荒廃地に植林し緑化することで砂漠化の進行を防止(環境修復)し、サステイナブルな自然環境を創出します。

燃料は果実を使用

伐採した木を原料とする木質バイオマス発電と異なり、果実のみをバイオマス燃料に加工するため、荒廃地に植林された樹は伐採されずにCO2を吸収し続けます。

■アフリカ農場の一例《 農場Aの概要 》

農場面積40,000㌶(搾油精製設備などを含む総開発面積)
35,000㌶(植林総面積)→ 植林地のみの面積 30,000㌶(=CO2削減分面積)
プロジェクト総額約350億円
事業期間50年間
事業開始後5年目からの収量油:18万㌧( 6㌧/㌶)~
鞘:45万㌧(15㌧/㌶)~